座 読書

「勁草の人 中山素平」読了

高杉良さんの「勁草の人 中山素平」を読了した。少し前に城山三郎さんによる「運を天に任すなんて 素描・中山素平」を読了したので、中山素平さんについて書かれたものが続きました。

こんな表紙です、
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今回この本を読んだのは、最晩年の活動が知りたかったからなんですよ。何といっても99歳まで生きた方で、お亡くなりになる直前まで精力的に活動されていた方ですから。
それにしても凄いパワーだし、これだけ何かにつけ頼りにされる方も珍しい。80歳でも日本興業銀行特別顧問として行内でも力を持ち、相談に来る人が絶えないというのは凄いというか、ある種異様な感じがする。ここまで来るとボードの人達と揉めそうな気もするけど、そうはならないところが凄いというか、まあ凄い人なんだと思う。
そんな日本興業銀行も今ではみずほ銀行として普通銀行に姿を変えている。そういう意味では、昔勢いのあった興銀、長銀、日債銀という政府系の銀行が今はどれも無いというのは時代の流れという感じがします。もう役目を終えたということなんでしょう、きっと。

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「運を天に任すなんて 素描・中山素平」読了

城山三郎さんによる「運を天に任すなんて 素描・中山素平」読了です。これはずいぶん前に一度読んだんですけど、その読み返しです。

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数年前に高杉良さんの「小説 日本興業銀行」を読んでまして、いつか「運を天に任すなんて 素描・中山素平」も読み返したいなあと思っていての今回の読了です。初めて読んだときには中山素平という人を知らずに読んだ気がするなあ。あの頃はいろんな企業の経営者の方々を扱った書籍をたくさん読んでいた時期でした。

こうやってかなり年月が経ってから読み返してみると面白い。内容は結構忘れているんですけど、読んでいくうちに思い出してきたりして、それでも新たな発見もあったりして、その辺が読書の面白いところです。前回は書籍で読んだんですけど、今回は電子ブックで読了です。この辺も時代の流れを感じます。

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「1964年のジャイアント馬場」読了

少し前にザ・デストロイヤーが死去した時の記事の中で書きましたが、「1964年のジャイアント馬場」読了しました。かなりの分量でちょっと時間かかりましたけどなんとか読了です。

本書では、ジャイアント馬場の生まれてから亡くなるまでのまさに人生が記されていますが、やはりメインはタイトルにもある通り1960年代のジャイアント馬場の活躍の部分が多く記されています。高校を中退して巨人軍に入団したものの、そこで評価されずに三原監督の大洋へ入団というところで、大怪我をしてプロ野球を断念せざる得なくなり、その後力道山率いる日本プロレスへ入団。そして1960年代初頭にアメリカへ武者修行の出てそこで一気に才能が開花していきます。その後日本に一時帰国した後に2度目のアメリカへの武者修行。ただこの2回目の時は、もう武者修行というよりも、全米でトップレスラーとしての評価を得ていきます。ここでアメリカンプロレスの薫陶を受けてメインイベンターとしての地位を獲得。このままレスラーとして活躍して、引退の後はハワイで悠々自適な暮らしなんて思っていたのかもしれません。ただ力道山が死んでから状況が一変して、日本プロレスから全日本プロレスへ、そしてアントニオ猪木率いる新日本プロレスとのライバル関係といった感じで物語は進んでいきます。

私がプロレスを見出したのは、1970年代後半くらいなので、ちょうど1960年代から1970年代中期までのプロレスの流れはほとんど知らないのですごく面白かった。全日本プロレスと新日本プロレスが設立されていく過程と日本プロレスが倒産していく原因とか、世界のトップを知るジャイアント馬場とそうではないアントニオ猪木とのプロレス感の違いとか。そしてそういうものが相まってジャイアント馬場とアントニオ猪木を軸に日本のプロレス界は盛り上がりを見せていく。

でも当時プロレスを見ながら自分が思ってたことと、文中のレスラーの想いなんかを読むと随分違う部分もあって面白いし、当然知らない裏の部分も知れて面白かった。以前に長州力がテレビで、「プロレスは純粋なスポーツって言われると、どうなのかな〜?」みたいな発言してたことあったけどなんとなくわかる気がする。勝った負けたっていう単純なものじゃなくて、もっとスケールの大きい総合エンターテイメントなんじゃないのかなあと思います。どれだけファンを呼べるか、そして来てくれたファンを熱狂させ、次はさらに多くのファンを呼べるか。客の呼べない奴はいくら強くてもダメな世界。ただ強くない奴はもっとダメな訳で、とてつもなく大変な仕事です。だからこそのエンターテイメント。プロレス好きな人は、読んでみるといいと思います。面白かった。

まずは単行本
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続いて文庫本
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やっぱり馬場さん良い人だよねえ。昔何かで読んだことありますけど「騙されてよかった。騙すほうの人間じゃなくて」って言ったことがあるそうです。体もでかいけど、人間としてもでかいよね。

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「雲霧仁左衛門」上巻・下巻 読了

池波正太郎原作の「雲霧仁左衛門」上巻・下巻と読了しました。

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「雲霧仁左衛門」(上巻)

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「雲霧仁左衛門」(下巻)

「雲霧仁左衛門」、古くは仲代達也が主演した映画とか、最近では中井貴一主演のNHK-BS時代劇とか好きで見てたんですけど、原作は読んだ事なくて今回読んでみました。でもって読み終わっての感想としては、予想と違ってちょっと意外な結末でしたねえ。そうなんだっていう感じ。もちろん話は面白かったんですけどね。なんか寅さんのテレビドラマの最終回みたいな。もっとも寅さんのテレビドラマはちゃんとは観た事ないですけどね。

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次は何を読もうかなと。

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「雄気堂々」上巻・下巻 読了

渋沢栄一を題材とした、城山三郎さんの筆による「雄気堂々」上巻・下巻無事読了した。

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「雄気堂々」(上巻)

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「雄気堂々」(下巻)

実はこの本数年前にもトライしたんですけど、その時はなんかイマイチで、上巻読み終えたところでやめてしまったんですよ。でも今回はなぜか面白くスラスラ読めました。読書にもタイミングみたいなものがあるんでしょうか。なんか不思議です。

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祈りの幕が下りる時@講談社文庫

映画を観たあとで原作を読むなんてことは今まであまりしたことないんだけど、今回ちょっと短くて物足りなさも若干あったので、原作読んでみた。

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「祈りの幕が下りる時」

そしてこっちが映画の宣伝用の帯がついてるバージョン
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読んでみてやっぱり原作の方がしっくる来る。もっともこれは映画の方はある程度の時間制限あるのに対して、原作の方が枚数制限とかないから当たり前なんだけど。ただ今回の映画に限って言えば、ほぼほぼ満足のいく内容なんだと思う。欲を言えば原作にあるもう何シーンかを映画で表現できればより良かったのかと思います。時間にしてどのくらいなんだろうか、20分ぐらいかなあ。まあでも、その辺はなかなか難しいんでしょうかねえ。まあ、個人的な意見を言わせてもらうと、劇場で映画を見る場合はやっぱり2時間30分前後がいいんだよなあ。140分から150分ぐらい。そのくらいで見終わった後に時間の長さを感じさせないような映画が好きですねえ。

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「城塞」読了

司馬遼太郎さんの「城塞」全3巻読了しました。

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関ヶ原で勝利を収め、江戸に幕府を開き、それでも大阪城には豊臣家がいるというそんないびつな状態の中、豊臣家を滅ぼすために老体に鞭打って大阪冬の陣、夏の陣へと出陣していくという、徳川家康の執念というか怨念というか、その辺りが凄まじい。後世に悪名を残しつつも最後には豊臣家を滅亡させその後200年以上にわたる徳川幕府の安泰の基礎を築いた。まあ最後の方は読んでるこっちが疲れたけど。

これで「国盗り物語」から始まった司馬遼太郎の戦国時代はひとまず終了です。いやあ、長かったねえ。次はもう少しリラックスして読めるものにしょうかな。

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「関ヶ原」全3巻読了

司馬遼太郎さんの「関ヶ原」全3巻ようやく読了しました。

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慶長5年(1600)9月15日に関ヶ原で行われた天下分け目の決戦。ということは歴史の授業でも習ったので知っているんですけど、実際どんな戦いだったのかということになると、いまひとつピンとこない。でも読了してみてその辺の人間臭さやドロドロした部分まで読めて面白かった。
徳川家康の耐えて忍んでそして何事にも用意周到な点。また謀術や人間懐柔まで、ありとあらゆる策を用いて野望に向かっていく執念は凄いなあ。もっとも石田三成にもう少し人間的な思いやりというか人間としての幅があったら、歴史はどうなっていたかわらなかったかもしれない。少なくともこれだけの合戦がわずか半日あまりで終結することはなかったと思う。黒田如水もそう見ていて、密かに彼なりの天下獲りプランを考えていただけに、まさかこうもあっさり終わるとは、運がないなんて思ってたかもしれません。

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次は「城塞」読んでみようかな。

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「小説 日本興業銀行」全5巻 読了

高杉良さん著の「小説 日本興業銀行」全5巻読了しました。

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「小説 日本興業銀行」1巻〜5巻

1900年設立された日本興業銀行の歴史を、中山素平さんを主人公に物語は進行していきます。戦前、戦中、そして敗戦。占領下に置かれた時代から国連復帰、朝鮮動乱そして高度経済成長と激動の日本経済の歴史と日本興業銀行の歴史は被る部分も多く、さらには裏話的なところもあり読んでいて面白かった。
内容がほぼ実話だと思うので、非常に興味持って読めたし、その中で中山素平さんの関わり方が非常にユニークで読んでいて面白かった。財界の鞍馬天狗なんて言われ方してました。

そんな日本興業銀行も今はもうない。私が大学4年で就職活動してる時は、興銀、長銀、日債銀何て言われ方していて、こういった特殊銀行は人気あった気がします。

こういう経済歴史物は面白い。全5巻あってそれぞれの巻も結構ボリュームあったけどあっという間に一気に読めました。

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小説 日本興業銀行(1) (講談社文庫)

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小説 日本興業銀行(2) (講談社文庫)

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小説 日本興業銀行(3) (講談社文庫)

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小説 日本興業銀行(4) (講談社文庫)

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小説 日本興業銀行(5) (講談社文庫)

次は何にしようかな。

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「銀行大統合 小説みずほFG」読了

ちょっと前に「大逆転!小説 三菱・第一銀行合併事件」を読了して、次は同じく高杉良さんの「大合併―小説第一勧業銀行」を読み返そうと思ってたんです。というのも私が以前「大逆転!小説 三菱・第一銀行合併事件」を読んだ時は、「大逆転!小説 三菱・第一銀行合併事件」と「大合併―小説第一勧業銀行」を1冊にまとめた書籍だったんです(合本のような感じです)。ただ「大合併―小説第一勧業銀行」の電子書籍がどこ探して見つからず、代わりに読んだのがこの本なんです。

それがこちら、
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第一銀行は三菱銀行との合併が解消された後の1971年に日本勧業銀行と合併して第一勧業銀行となり、総資産では国内一位の銀行になった。ちなみにそれまで国内一位だったのが富士銀行。そして2002年に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併してみずほ銀行が誕生すわけですが、その合併までのいろんな経緯が詳細に書かれています。
2002年当時はもう社会人だったのでこの合併は覚えてる。最初に聴いた時には正直驚きましたねえ。一勧と富士は上位都市銀行だし、日本興業銀行は特殊銀行でそれなりの存在感あったし、だいたいこんなでっかい銀行が合併してうまくいくのか、しかも2行合併じゃなくて3行合併だし。なんて興味本位で見てました。
まあでもこ本読むと内情は大変だったみたいで、バブル崩壊による不良債権の増大、総会屋利益供事件また興銀はその特殊性ゆえに他の都市銀行と戦うには厳しく、日本経済においてその役割は終わったとまで言われていた時期で、3行ともそれなりの事情があったようです。もっともこの合併が発表された時は好意的に受け止められて、日本初のメガバンクが誕生する何て言われてました。でもいざ営業開始してみると凄いシステム障害で大混乱を起こす。その辺りのことは詳しく書かれてます。合併前は3行とも違うシステムを使っていて、合併する時にその辺の調整が上手くいかなかったようです。当時私はこの3行には銀行口座がなかったので直接被害は受けなかったけど、大変な人いっぱいいました。特にクレジットカードの口座にしてる人は大変だったみたいでした。

そういったいろいろあって、読んでる分にはかなり面白い内容でした。もちろん当事者の方々は大変だったと思いますけど。一読に価値ありです。

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銀行関係が続いたので、次はもう少し気楽に読めるのが良いかも。

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