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「1964年のジャイアント馬場」読了

少し前にザ・デストロイヤーが死去した時の記事の中で書きましたが、「1964年のジャイアント馬場」読了しました。かなりの分量でちょっと時間かかりましたけどなんとか読了です。

本書では、ジャイアント馬場の生まれてから亡くなるまでのまさに人生が記されていますが、やはりメインはタイトルにもある通り1960年代のジャイアント馬場の活躍の部分が多く記されています。高校を中退して巨人軍に入団したものの、そこで評価されずに三原監督の大洋へ入団というところで、大怪我をしてプロ野球を断念せざる得なくなり、その後力道山率いる日本プロレスへ入団。そして1960年代初頭にアメリカへ武者修行の出てそこで一気に才能が開花していきます。その後日本に一時帰国した後に2度目のアメリカへの武者修行。ただこの2回目の時は、もう武者修行というよりも、全米でトップレスラーとしての評価を得ていきます。ここでアメリカンプロレスの薫陶を受けてメインイベンターとしての地位を獲得。このままレスラーとして活躍して、引退の後はハワイで悠々自適な暮らしなんて思っていたのかもしれません。ただ力道山が死んでから状況が一変して、日本プロレスから全日本プロレスへ、そしてアントニオ猪木率いる新日本プロレスとのライバル関係といった感じで物語は進んでいきます。

私がプロレスを見出したのは、1970年代後半くらいなので、ちょうど1960年代から1970年代中期までのプロレスの流れはほとんど知らないのですごく面白かった。全日本プロレスと新日本プロレスが設立されていく過程と日本プロレスが倒産していく原因とか、世界のトップを知るジャイアント馬場とそうではないアントニオ猪木とのプロレス感の違いとか。そしてそういうものが相まってジャイアント馬場とアントニオ猪木を軸に日本のプロレス界は盛り上がりを見せていく。

でも当時プロレスを見ながら自分が思ってたことと、文中のレスラーの想いなんかを読むと随分違う部分もあって面白いし、当然知らない裏の部分も知れて面白かった。以前に長州力がテレビで、「プロレスは純粋なスポーツって言われると、どうなのかな〜?」みたいな発言してたことあったけどなんとなくわかる気がする。勝った負けたっていう単純なものじゃなくて、もっとスケールの大きい総合エンターテイメントなんじゃないのかなあと思います。どれだけファンを呼べるか、そして来てくれたファンを熱狂させ、次はさらに多くのファンを呼べるか。客の呼べない奴はいくら強くてもダメな世界。ただ強くない奴はもっとダメな訳で、とてつもなく大変な仕事です。だからこそのエンターテイメント。プロレス好きな人は、読んでみるといいと思います。面白かった。

まずは単行本
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続いて文庫本
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やっぱり馬場さん良い人だよねえ。昔何かで読んだことありますけど「騙されてよかった。騙すほうの人間じゃなくて」って言ったことがあるそうです。体もでかいけど、人間としてもでかいよね。

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