Vol.3 「CYCLONE」
Vol.3 VOW WOW「CYCLONE」
BOW WOWからVOW WOWへと劇的に生まれ変わってから2枚目のアルバム。
このアルバムは歌詞は全曲英語で、完全にワールドワイドを意識した作りになってます。それまでにもいろんなバンドが、世界と言う言葉を口にしてきましたけど、そんなレベルは遥かに超えているし、バンドの意気込みも感じられる。
このバンドの強みは、人見元基の圧倒的なボーカル、山本恭司の卓越したテクニック、優れた楽曲、そしてなんと言ってもバンドの安定感が抜群に良いこと。本当に日本のバンドかと改めて思ってしまうくらいに完成度は高い。そういう意味では、ジャパニーズへヴィメタルブームだった1980年代中期、数あるバンドの中でラウドネスと、このVOW WOWが群を抜いていた。
1曲目の「Hurricane」から始まって「LOVE WALKS」、「SIREN SONG」等々、どの曲も本当に完成度は高い。それと、やっぱりバンドの中での山本恭司の存在感というのは凄い。ただ単にギターリストというだけじゃなく、一人のミュージシャンとして、まさにバンドの柱になっている。また、こういった、ちゃんとしたハードロックが出来るバンドというのが、今の日本のミュージックシーンの中では皆無というのが何とも淋しい。
実は、このアルバム発売した頃に、番組名は覚えてないけどNHK教育テレビで難波弘之が講師の音楽番組があってた。今でいう「スコラ」のような番組。そしてその番組にVOW WOWがゲスト出演して、「Hurricane」を演奏したんです。これは驚きというか衝撃だった。当時はまだ映像ってそんなに無かった時代だし、しかも教育テレビだったから尚の事。でもテレビ見て思ったのは、人見元基のボーカルの凄さ。いままで日本の音楽シーンで彼以上のボーカルを見た事はない。それくらい凄くて、衝撃だったのを、今でも覚えてる。
収録曲
Side One
1. PREMONITION
2. HURRICANE
3. HELL-RAISERS WANTED
4. LOVE WALKS
5. U.S.A.
6. NEED YOUR LOVE
Side Two
1. ECLIPSE
2. SIREN SONG
3. SHAKE YOUR BODY
4. ROCK YOUR CRADLE
5. YOU KNOW WHAT I MEAN
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