Vol.2 「BLACK ROSE A ROCK LEGEND」
Vol.2 THIN LIZZY「BLACK ROSE A ROCK LEGEND」
褐色のアイリッシュこと、フィリップ・ライノット率いるTHIN LIZZYの通算9枚目のアルバム。1979年に発売されたこのアルバムは、脱退したブライアン・ロバートソンに代わって、ゲイリー・ムーアが参加して、スコット・ゴーハムとコンビを組んでいます。
1曲目の「DO ANYTHING YOU WANT TO」からもうノリノリ。ただこの曲の邦題「ドゥ・エニシング(ヤツらはデンジャラス!!)」って何なんだよ。他のアルバムでもTHIN LIZZYの曲だとやたらと、ヤツらって付く邦題が多い。他のバンドだと、KISSなんかは地獄がやたらと多い、通称地獄シリーズなんて言われたくらい。このころの邦題って誰がつけてんだか知らないけど、酷い邦題が多すぎる。
ただ、そんな酷い邦題とは反対に、収録されている楽曲は素晴らしい、まさに粒ぞろいと言った感じ。彼らの代表曲として挙げられる「Waiting For An Alibi」も収録されている。そんな中、このアルバムの一番の聞き所はなんと言って、B面の最後に収録されているアルバムタイトルチューン「BLACK ROSE A ROCK LEGEND」。アイルランド民謡のメロディを取り入れた楽曲、フィリップ・ライノットのあの独特のボーカル、そしてゲイリー・ムーアとスコット・ゴーハムのツインギター。ユニゾンあり、掛け合いあり、もう圧巻です。このアルバムでのゲイリー・ムーアのギターは素晴らしい。ただ残念な事に、このアルバムのみでゲイリー・ムーアはバンドを脱退してしまう。結局フィリップ・ライノットとゲイリー・ムーアという素晴らしいコンビを再び体験出来るのは、後年の「Out in the Field」までお預けとなってしまう。ただそこでも長くは続かなかったが。
このアルバムが発売された頃は、パンクが全盛期で、ハードロックはオールドウェーブと呼ばれていて、壊滅状態だった。そんな中、THIN LIZZYは頑張っていた数少ないハードロックバンドのうちの一つ。そういう意味でも貴重な存在だった。
収録曲
Side One
1. Do Anything You Want To
2. Toughest Street In Town
3. S&M
4. Waiting For An Alibi
5. Sarah
Side Two
1. Got To Give It Up
2. Get Out Of Here
3. With Love
4. Roisin Dubh (Black Rose) A Rock Legend
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