F1疾走するデザイン展
F1疾走するデザイン展
2008年4月12日(土)~6月29日(日)
東京オペラシティアートギャラリー
初台のオペラシティで、「F1疾走するデザイン」展を見てきた。
1950年に始まったF1の、マシンの進化の歴史を紹介したもので、世界巡回展中の日本での開催がここオペラシティとのことです。
実際に当時のマシーンも展示されていて、COOPERやBRABAM、JPSLotus、そして1988年セナがチャンピオンを獲得したMCLARN MP4/4、さらにはマンセルが1992年圧倒的な速さでチャンピオンを獲得したWilliams FW14B等々が展示されてます。
個人的には、JPSLotusのマシンが一番好き。特に1985年、1986年にセナが乗っていたやつが一番好き。あの真っ黒なボディにセナの黄色いヘルメットが合うんだよ、これが。
また、F1マシンの進化のスピードも凄まじい。1992年芸術品とまで言われたFW14Bでさえ、今のマシンに比べればおとなしい感じがする。もっとも現代のF1マシンは、世界のテクノロジーの最先端を行ってる、驚異のハイテクマシンなので、無理もないんだけどね。
また壁伝いに年譜になっていて、貴重な写真やGPのチケット、用語解説などが展示されています。
中でも目を引いたのは、ピケ、マンセル、プロスト、セナが一緒に写ってる写真。みんな若い。セナが黒のウエアだったので、1985年か1986年のどちらかだと思う。まだレースが人間臭かった時代かもしれない。現代F1ではピット作戦ばかりがクローズアップされえてるけど、まだそうではない頃の貴重な1枚です。だからと言って現代のF1が面白くないわけではない。昨年のように劇的なシーズンだってあるわけだし。
それともう一つ言わせてもらえば、中島悟が乗ったロータスなりティレルなりのマシンは展示してほしかった。1987年中島悟が日本人で初めてフルタイムエントリーのドライバーになり、鈴鹿で日本GPが開催され、フジテレビで全戦放送という3点セットで日本にF1ブームがきた事を考えれば、いくら世界巡回展とはいえ、そのくらいの日本独自の味付けはすべきだと思うけどね。
また今回の展覧会で、ケン・ティレルがすでにお亡くなりになっている事を知りました。偉大なるプライベーター、6輪のマシンが懐かしい。ご冥福をお祈りしつつ、合掌。
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