へんろ文化展
四国八十八ヵ所へんろ文化展
2007年12月27日(木)~2008年1月8日(火)
銀座松坂屋7階催事場
もう終わってしまったが、正月休み中に銀座松坂屋で開催されていた、「四国八十八ヵ所へんろ展」なるものに行ってきた。
おへんろに興味があって行ったのかと聞かれれば、限りなくノーに近いような、ただ興味がないわけではない。いずれはという気持ちもないわけではない。何か中途半端な答えだなあ、あいだ取ってヨイヨイみたいな、いかにも日本人的な答えだ。
この展覧会に行った本当の目的は、かつて川端龍子が四国八十八ヵ所を廻った時に、その札所札所で描いていった遍路草描画を見るためだったんです。実は数年前の川端龍子展で、それらの草描画を初めてみました。ただその時は、あくまでおまけのような感じで、そんなに点数展示されていなかった。いずれ機会があれば全点見てみたいと思っていたら、今回全点展示ということで早速と言いながら終盤でしたけど、行ってきました。
川端龍子というと、豪快で大作というイメージがありますが、今回はさすがにスケッチなので、大作と言うわけにはいきませんが、豪快さは同じです。また今回それらの草描画と一緒に、その札所での模様や札所に至るまでの様子が書かれた原稿用紙も展示されていて、対比しながら見ていくと面白い。
細かく描写されている絵を描く日もあれば、かなり大雑把に風景だけを描いている日もあったり、その日その日の体調や気持で見えてくるものや、描きたいものは変わってくるんだろう、きっと。
八十八ヵ所スケッチしながら廻るなんて、ロマンがあっていいですなあ。と言いつつ俺にはたぶん出来ないけどね。
それとこれらの作品をまとめた「川端龍子 詠んで描いて四国遍路」が、小学館から発売されてます。文庫本なんで、小さくて便利です。それと安いし。なかなかお勧めです。
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