「日経 五つ星の美術館」@日本経済新聞社
今日久しぶりに本屋に行ったら、こんな本を買ってしまった。
「日経 五つ星の美術館」
日本経済新聞社
最近巷で話題のミシュラン同様に、また格付けかよと思ったのだが、まあ気にならないかと聞かれれば気になるわけだし、ミシュランに出てくるお店はほぼ全部知らないが、これに出てくる美術館はほとんど知ってるということで、買ってしまいました。もっともこっちの方が、ミシュランよりも出版は早く、値段も安い。
この本では、全国の公立の美術館の実力を、学芸力、地域貢献力、運営力に分けて、そのデータを基にそれぞれの美術館の偏差値を出して、その偏差値を元に格付けを行っている。
その中で、偏差値70以上の美術館を、5つ星の美術館としている。
ちなみに5つ星の美術館は、
1.横浜美術館
2.愛知県美術館
3.東京都写真美術館
4.静岡県立美術館
5.神奈川県立近代美術館
6.東京都現代美術館
の6館。一応6館とも行ったことはある。
これ以外でも、いろんな項目でのランキングが出ていて、美術館の特色を見る意味では面白い。普通美術館に行く場合、その事が目的ではなく、そこで開催されている展覧会が目的の場合が圧倒的に多いので、美術館の特色というのはわかりにくいものです。
また、偏差値60以上を4つ星、50以上を3つ星という格付けで紹介されています。
また、後半部分ではこれら公立の美術館や国立の美術館の抱える問題点が記されている。
今美術館は、冬の時代と言われています。1994年あたりまでの美術館バブルが嘘のように、自治体からの支援は減少の一途をたどり、正常な美術館運営を行うのも困難な美術館もあるようです。美術館バブルに沸いたのも自治体なんですけどね。
そんな中、いろいろと知恵を絞り、奮闘する美術館の様子も記されています。ただ今してるこのと結果が、1年や2年で出るものではなく、5年長いものだと10年ぐらいかけてやっていかないと結果が出ないというものが多いので、やっぱり大変な事だと思います。
でも、自分の街に誇りに思えるような美術館があるというのは、素敵なことですよ、きっと。
最後に、格付けはできませんが、個人的に好きな公立の美術館を10個あげると、
1.東京都写真美術館
2.東京都庭園美術館
3.渋谷区立松濤美術館
4.群馬県立館林美術館
5.宇都宮美術館
6.静岡県立美術館
7.府中市美術館
8.神奈川県立近代美術館
9.練馬区立美術館
10.千葉市美術館
これ以外にも、世田谷とか、うらわとか、やっぱり10個というのは無理があります。
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