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近代日本の水彩画

近代日本の水彩画ーその歴史と展開ー
2006年7月22日(土)~9月3日(日)
茨城県近代美術館

Kinndainihonnsuisaigaまたまた青春18きっぷを使って、水戸まで遠征してきました。見てきたのは、現在茨城県近代美術館で開催されている、「近代日本の水彩画ーその歴史と展開ー」展。

今回のテーマでもある水彩画というのは、幕末に日本に入ってきた画法です。絵を見る時に、水彩画とか日本画とかあまり意識して見ないので、改めてそう言われると新鮮な驚きだったりします。

今回の展覧会は、日本に水彩画が入ってきてから、時代を追うがごとく細かく分けられて展示されています。

Ⅰ.明治期の水彩画
この期間でも「黎明期」「水彩画の時代」「浅井忠と京都画家たち」と分けられて展示されている。
この時代のエポックメイキング的なものとしては、アルフレッド・イーストやアルフレッド・ウイリアムズ・パーソンズ、ジョン・ヴァーレ・ジュニアといったイギリス人水彩画たちの来日が挙げられる。彼らの来日によって水彩画が急激に普及していき、こんどはヨーロッパへ留学する日本人画家がいたりと、これらの相乗効果で大変な人気を博すようになる。
この時代の主な作品としては、丸山晩霞「高原の秋草」、木下藤次郎「裸婦」「紫陽花」「猪苗代」、三宅克己「箱根双子岳」、中川八郎「おぼろ月夜」等々。さすがに人気を博した時代だけに、素晴らしい作品が多い。
そしてこの時代の象徴的存在としているのが浅井忠である。「フォンテンブローの森」「グレーの森」「河畔洋館」「雲」とまさに秀作揃い。

Ⅱ.大正期の様相
この時代も「日本水彩画会の画家たち」「大正期の個性派」と分けられて展示されている。
この時代で良いと思うのは、石川欽一郎「銚子港(利根川付近)」、白瀧幾之助「パリ・サンゼリゼー」、真野紀太郎「ウエリントン植物園」。他にも石井柏亭「病児」、この少女のなんとももの悲しい表情が良いです。また石井鶴三「縊死者」、表現が凄すぎ。
このコーナーで一番好きな作品が、赤城泰舒「読書」、この作品女性の艶っぽさというか色気がよく出ていて素晴らしい。しばらく見惚れてました。
またこの時代の個性派として、岸田劉生「麗子微笑之立像」や古賀春江「婦人」、萬鉄五郎「雨の風景」、村山槐多「二人の少年」等が展示されている。

Ⅲ.昭和の展開
この時代は、「中西利雄と蒼原会」「小堀進と水彩連盟」に分けて展示されています。
中西利雄の作品から、「トリエール・シュル・セーヌ」「彫刻と女」「森のカフェ」「ミルク・ディヴェール」らは、絵が凄く斬新。また水彩画とは思えないくらい力強く描かれている。
また荒谷直之介「木下春子乃自像」は素晴らしい。凛とした女性本来の素晴らしさが、表現されている。他にも小堀進「水辺」「大正池」「花と雲」、春日部たすく「秋」と素敵な作品は多い。

これだけの数の水彩画をまとまて見るというのは、自分にとって初めてのことです。時代時代で同じ水彩画でも作風がずいぶん違っている。これが歴史の流れで、その流れの中で水彩画と格闘してきた画家たちの歴史でもある。いろいろな側面の見えた、面白い展覧会だった。

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