三輪壽雪の世界
萩焼の造形美 人間国宝 三輪壽雪の世界
2006年7月15日(土)~9月24日(日)
東京国立近代美術館工芸館
久々に東京国立近代美術館工芸館に行った。見に行った展覧会は、「萩焼の造形美 人間国宝 三輪壽雪の世界展」。正直言うと、焼き物は得意じゃない、と言うかよくわからない。見に行くたびに熱心に見るんですけど、いま一つ消化不良というパターンが多い。
で今回最初は普通に良い感じで見て行ったんですけど、途中から1点1点見る時間が明らかに長くなっていった。その理由は、白萩と題された作品たちの、この白い部分が何とも趣きがあって良いのです。地の部分とこの白い部分の交わり方が実に良い。名残り雪といったイメージに近いような気がする。そしてこの感じは、この後の発表される鬼萩と題された作品にも表現されていて、実に良い感じです。また作品によって白い部分が赤みがかっているものもあって、それがまた趣きがあって良いです。また鬼萩の特徴としては、茶碗等の土台部分が十字に形どられている。
またこういった茶碗や水指以外にも、「萩玉取獅子置物」や「萩鉄拐仙人置物」といった置物も素晴らしい。この躍動的な表現は凄すぎです。
それにしても良い展覧会でした。すっかり満足して図録まで買ってしまった。やっぱりこういった良い物を見分けられる目というものを持ちたいものですねえ。
「井戸の茶碗」にならないように。
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