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吉原治良展

生誕100年記念吉原治良展
2006年6月13日(火)~7月30日(日)
東京国立近代美術館

Yosihara竹橋の近代美術館で「吉原治良展」を見てきた。といっても吉原治良の作品と言うのは、今までで1点しか知らない。ということで1点以外の全ての作品は、今回初めて見る作品ばかり。おまけに「治良」と書いて「じろう」と読むと言う事も今回知りました。また吉原治良の活動拠点が関西だったため、東京での大規模な回顧展は今回がはじめてだそうです。

今回の展示は5つに分類されています。
「初期作品 窓辺と室内 1923-1932」
まず目を引いたのが「鮭のある風景」。鮭の絵は何故か真ん中から尾っぽのかけて切り取られて中身が見えるように描かれている事が多いように思う。やっぱり高橋由一の「鮭」が基本なんでしょうか。それと魚をテーマにした物が多い。「庭の魚菜」「水族館」「燈台の見える窓辺の静物」、他にも「手桶の菖蒲」や「手とカード」も面白い作品。これらの作品が基本的には写実に分類されるんだろうけど、それらに空想的要素というか遊びの要素みたいなものが混じっているようで面白いと思う。

「形而上学的イメージと純粋抽象 1930-1940」
この頃になると、写実に抽象的な要素を含んだ作品が多くなっていく。ここで展示されている「縄をまとう男」この作品が吉原治良の作品で唯一知っていた作品。生で見るのは初めてです。良い作品ですね、これ。うまく説明できませんが、とにかく絵がカッコいい。説明不要なくらい良いです。
他にも「朝顔の女」「錨と歯車」「麦わら帽子と仕事着A」。これらの作品は絵がシャープな感じがします。それと色使いがとっても良いです。またこのコーナーの後半部分から、非常に抽象イメージの強い作品が展示されている。

「戦時中の絵画 二つの風景 1940-1945」
この時代は戦時中ということもあってか、抽象イメージの強い作品はない。この時代の作品では「防空演習」が目を引きます。というのも、防空演習の様子を凄く無機質に描かれています。特に人間の顔の表情が凄く無表情に描かれていて、それがかえってインパクトとなっています。また「潮干狩」という作品も、全然楽しそうに描かれていない。時代に対する彼なりのメッセージなんでしょうか。他にも「枯木と蟲たち」や「地を掘る人とバッタ」「薪を担ぐ人1」「薪を担ぐ人2」等など良い作品多いです。

「鳥と人 そして線的抽象 1946-1954」
「子供たち」「レダ(鳥と女)」「涙を流す顔」「静かなる夜」等々。特に「静かなる夜」は良かった。

「具体の誕生 アンフォルメルの時代へ 1954-1962」
このコーナーでは、「作品」とと名づけられて何点のも作品が展示されている。作者が思いのたけを、キャンパスにぶつけて作り上げた作品だと思う。だからこれらの作品について意見をかくということは意味が無いと思うし、実際によくわからないので書けない。ただどういう思いでこれらの作品を描いているのかというのは非常に興味があって、こういった抽象的な作品を見るのは好きだし、面白い。

「円とその後 1963-1972」
抽象的な作品は、やがて円を書く方向に向かっていく。いろんな円が描かれていて、これが面白い。ただし、決して絵の意味する所がわかったわけではないし、むしろ全くわからないと言った方が正解だと思う。ただ1点1点見ていくとこれが面白い。そして最後の所に展示されている、青地に赤の横線一本の「作品A」と、赤地に青の円が描かれた「作品B」、この2点素晴らしいです。何か絵に吸い込まれていくようです。こんなにシンプルな作品なのに、何故にこんなにインパクトあるんでしょうか。

最初に展示されえいる作品と、最後に展示されている作品がこんなに違うのも珍しい。でも世田谷美術館で見た「堂本尚郎展」もそうだったので、抽象絵画を描く画家というのはこういう傾向にあるのかもしれない。何かのきっかけでそっちに行くんだろうし。

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