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大岩オスカール幸男展

大岩オスカール幸男展 見えない反射
2006年6月29日(木)~9月26日(火)
池田20世紀美術館

20091108oscarこの前の日曜日に、青春18きっぷを使って伊東まで遠征して、池田20世紀美術館で現在開催されている「大岩オスカール幸男展」を見てきた。

以前に「エイジアン・ドラゴン」という作品を初めて見て、その時に強烈なインパクトを受けて、それ以来の大ファン。もう7、8年ぐらいたつと思いますが。それとお互い昭和40年生まれの同い年、これはたまたまですけど(笑)。

実は、彼の作品を美術館で見るのは今回が初めて。普段は、有楽町のフジテレビギャラリーで見ることが多いので、美術館で個展という形では初めてです。

階段を降りていくと、まず「戦争と平和」と言う作品が展示されています。この作品は、「戦争と平和(平和)」と「戦争と平和(平和)」という2つの絵で構成されています。両方とも絵の構図としてはほぼ同じですが、描かれている状況が違う。左の作品は、明るく本当にのどかな風景が描かれていますが、右の作品は状況が一変して戦争の悲惨さを黒を基調として暗い感じで描かれています。最初から凄い作品が展示されている。特に右の作品のダークな部分の臨場感は凄い。しばらく足を止めて見入ってしまった。

「とち(栃)の心1」「とち(栃)の心2」の2作品も良い。この板に描かれているというところに意味があります。

また地球温暖化をテーマに描かれた「温室効果」という作品。この赤が本当に不気味で、確実に地球がおかしくなってきている、ということをよく表現していると思う。

「きのこ1」「きのこ2」の2作品、日本人なら誰でもこの作品を見て原爆をテーマにしていると言う事がわかると思う。上空を飛ぶハエが戦闘機の替わりに描かれている、彼なりの反戦のメッセージなのだと思う。

他にも「スパイラル」「白雪姫」「トンネルの向こうの光」「壁」「滝」等々、素晴らしい作品は多い。挙げるときりがないくらい。

そして最後に展示されている「反射」と言う作品。いわば今回の展覧会のテーマのような作品。この作品は現代人が、現実と現実だと信じているもののズレを描いた作品で、作品とコンセプトとのマッチングが最高な作品。

最後に、今までこんな事した事ないけど、今回特別にチラシから本人のコメントの一部を引用すると、
「私達は現実と信じて一生ずれた”本当の現実”の反射を見続けているのではないでしょうか。反射の水に反射する古い家屋の位置がずれているように、現代人は一生ずれた現実を信じているのではないかと思います。」

本当に良い展覧会でした。

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