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奥田元宋展

奥田元宋回顧展ー小由女とともにー
2005年9月7日(水)~9月19日(日)
日本橋高島屋

Okudagennsou日本橋高島屋で開催されていた、「奥田元宋回顧展ー小由女とともにー」を見てきた。2003年に亡くなられ、今回が没後初めての回顧展とのことです。実は、奥田元宋の作品をまとまった形で見るのは、今回が初めてです。

奥田元宋というと、「元宋の赤」と呼ばれているほど、赤のイメージが強い。この赤で表現した最初の作品が「秋嶽紅樹」という作品。赤が激しく、直情的に描かれている。さらに驚くことに、この作品を発表した時すでに60歳を越えている。60歳を過ぎて、やっと自分の色にたどりついたということか。道は長い。また「かい」は、山の木々が激しく燃え上がっているように描かれている。さらにバックの金と、月の金が相まって、いい感じを出している。

「奥入瀬 春」「奥入瀬 秋」と2点展示されているが、2点とも素晴らしい。特に水の流れる様子がよく表現されていて、行ったこともないのに、そこにいるかのような感じにさせてくれて、水の流れる音まで聞こえてきそう。
他にも、圧倒的なスケール感のある「紅嶺」や、赤はそんなに使われていないが、「遥」「寂静」「青山白雲」といった作品も素晴らしい。全体の色使いの美しい「綵苑」。秋の風景ですけど、もう素晴らしすぎて、しばし足が止まってしまいました。他にも、「煌嶽」「晩秋地蔵峠」、さらに秋の渓流の様子が素晴らしく描かれている「彩渓淙々」。あと「夕照」も素晴らしい。何か素晴らしい素晴らしいばっかりですけど、本当に素晴らしいです。

また、「元宋の赤」と表現される以前の作品にも、当然ながら素晴らしい作品は多いです。「雪晨」や「花ひらく南房」、あと図録で見ましたけど、京都会場だけの展示となる「盲女と花」も良いです。意地悪しないで、全会場で展示してくださいよ。

あと、今回夫人であり人形作家でもある、奥田小由女さんの作品も展示されている。小由女さんの作品を見るのは、今回初めてです。「蝶」や「花のみち」また今回初展示となる「月の別れ」。さらには、元宋・小由女共作となる「春陽清韻」等々こちらも面白いです。今回2人合わせて、約50点の展示で作品数的にはそんなに多くないのですが、それぞれの作品が素晴らしく、見応えありの展覧会です。日本橋高島屋での展覧会は終わってしまいましたが、この後、横浜高島屋、なんば高島屋、京都高島屋と巡回しますので、興味のある方はチェックしてみたらいかがでしょうか。また、来年2006年4月に奥田夫妻の故郷である広島県三次市に、奥田元宋・小由女美術館が開館するとのことです。こちらも是非行ってみたい。

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