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龍馬の翔けた時代

龍馬の翔けた時代ーその生涯と激動の幕末ー
2005年7月16日(土)~8月28日(日)
京都国立博物館

Ryomasyoumenn5月に曽我蕭白を見に行った時に、この展覧会のチラシをもらってきまして、夏にまた京都に行こうと決めていたのですが、予想以上に忙しくなかなか行けず、やっぱり最終日の鑑賞となってしまいました。東京でも京都でもやっぱりこうなってしまうのです。

今年は、坂本龍馬生誕170年だそうです。司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を初めて読んだのは、いつのことか忘れてしまいましたが、何度も何度も読み返し、ドラマを見たり特集番組を見たり関係書物を読んだりと、私にとっては興味の尽きない人物です。勿論大ファンです。そんな龍馬の展覧会ですから、是非見ておかないとということで、今回の強行日程な訳です。

今回の展覧会のメインは書簡です。これは龍馬がいろんな人達に宛てたものや、龍馬に宛てられたもの、また幕末動乱のさなかにそれらの関係者の間でやりとりさせたもの等いろいろあります。例えば、久坂玄瑞が武市半平太に宛てた書簡であったり、木戸孝允が坂本龍馬に宛てたものやその逆のもの、坂本権平や乙女姉、春猪に宛てたもの、寺田屋の登勢に宛てたものなどさまざま。それにしても龍馬かなりの筆まめだと思われます、といっても今のように電話やメールがあるわけでもなく、手紙が唯一の伝達手段ですから無理もない。特に親近者にはとても長文の手紙が多く、時にはイラストの解説つきだったりします。親近者に宛てられた書簡には、龍馬の偽らざる心境が記されていて、龍馬の人間性を垣間見る事が出来る。

また、今回特に注目すべきは、木戸孝允から坂本龍馬に宛てられた,「薩長同盟密約」の書簡です。かなりの長文で、しかも木戸孝允が確認のため坂本龍馬に裏書を求め、坂本龍馬が朱色で書いた裏書も展示されています。裏書を求めるあたりに、第二次長州征伐を目前に控え、当時の長州藩の置かれた立場や木戸孝允の必死さが伝わってくる。さらには、これを成立させなければ、日本国が危ないという坂本龍馬の気持ちも伝わってくる。さらに驚くべきは、「新政府綱領八策」。明治政府はこの綱領の通り進む事となる。これを坂本龍馬一人で考えたのか、何人かでまとめたのかは解らないが、坂本龍馬の筆で残っているところが凄い。

他にも「海援隊日誌」や「海援隊約規」といった海援隊関係の書簡。さらには、坂本龍馬着用の紋服や湯呑や刀等も展示されている。また、渡辺崋山や他にもこの時代を生きた多くの画家達の作品も展示されている。そんな中で、画家ではないが坂本龍馬の盟友武市半平太の「獄中自画像」や「椿美人図」といった作品は素晴らしい。こんな時代でなければ、この分野でも十分に名を残せたと思う。

今回の展覧会、やっぱり見てよかったです。藩が中心で日本国という意識があまりなかった当時、攘夷だ倒幕だと世間が騒いでいる時に、世界を考えてそこから日本という国を見ていた数少ない人物だと思う。薩長同盟を成立させ、新政府の綱領を作り、そうしながら当人は新しい日本を見ることなく逝った、33歳という短い生涯。でも本当にやりたい事はなんだったんでしょうか。やっぱり海と船ですかねえ。(つづく)

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