百花繚乱
百花繚乱ー咲き競う花々ー
2005年8月27日(土)~10月2日(日)
山種美術館
山種美術館にて開催中の「百花繚乱ー咲き競う花々ー」を見てきた。咲き誇る花を描いた作品というのは、個人的に大好きです。また’百花繚乱’という言葉が良いですねえ。我先にと花が競って咲いている様子が目に浮かぶ。たった四文字なんですけど、もの凄く豪勢な感じがします。
まず目に飛び込んでくるのが、中川一政「薔薇」です。この感じが良い。次に石本正「罌栗」。全体に使われている、淡い緑のような色が良い、雰囲気ありです。また速水御舟の「牡丹花(墨牡丹)」と「白芙蓉」。速水御舟の作品はいろんな美術館で見ますが、どれも素晴らしくはずれなしです。今回展示の二作品も、微妙で繊細な色使い、筆使いが何とも言えません。足を止めてつい見入ってしまう作品です。また福田平八郎の「牡丹」も凄く迫力があって素晴らしい。川端龍子も「花の袖」「牡丹」と二つの作品が展示されている。特に「牡丹」の繊細な筆使いは見事です。見惚れてしまう。そんな川端龍子展が、江戸東京博物館で開催されます。今年の年末の超目玉でしょう。
そしてこの展覧会で一番気に入った作品というのが、西田俊英「華鬘」。最初に見た時に、この絵だけ明らかに色使いが違う。百花繚乱という割には、ちょっとダークなイメージだったんですけど、立ち止まってよく見ると、実に細かく丁寧に描かれていて、ダークなイメージは全くない。でもちょっと離れて見るとちょっと暗い。このギャップが面白くて、行ったりきたりしながら見てました。結構迷惑な客だよねえ(ちょっと反省)。あと田能村直入「百花図」も良かったです。これでもっか、って言うくらい見事に描かれてます。この田能村直入は、かの田能村竹田のお弟子さんです。で師匠の田能村竹田展が静岡県立美術館で開かれてます。こっちも行きたい。
毎度毎度充実の山種美術館ですが、10月8日(土)からは「生誕130年 松園と美しき女性たち」が始まります。これも注目です!
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