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岡倉天心展

岡倉天心展 日本文化と世界戦略
2005年2月5日(土)~6月26日(日)
ワタリウム美術館

Okakuratennsinnワタリウム美術館で,「岡倉天心展日本文化と世界戦略」を見てきた。この展覧会2月5日からやっていたのにも関わらず、やっぱり最終日になってしまった。ワタリウム美術館に行くのも初めて。

岡倉天心は、幕末の横浜に生まれる。現在の東京大学在学中に雇われ外国人教師のフェノローサとの出会いが、彼の人生を大きく変えていく。フェノローサとであったことで、当時の日本美術の悲惨な現状を目の当たりにし、そして日本美術の救済・復興へと歩んでいくことになる。美術雑誌「国華」の創刊や、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の設立、そして初代校長への就任。東アジアで初めて美術教育を行ったのも天心である。また、有名な東京美術学校の制服・制帽も展示されていた。これは奈良時代の官僚の制服をモチーフにしたもので、天心は、この格好で馬に乗って美術学校に通ったという。この後黒田清輝らの西洋画派の圧迫によって、東京美術学校を退任、日本美術院を設立し、そして五浦にたどり着く。会場には、新六角堂として、六角堂が再現されている。そこには五浦の海岸の映像が映し出されていて、いい空間。妙に落ち着く、いつか五浦も行ってみたい。

また、著書も紹介されている。なんといっても有名な「茶の本」や、Asia is Oneで有名な「東洋の理想」等々。また、数回に渡って行われた、中国旅行やインド旅行、ボストン美術館時代の事も詳しく紹介されている。それにして天心の元から、多くの才能が出ている。横山大観、菱田春草、下村観山等々。あのフランク・ロイド・ライトも天心の影響を受けている。また「五浦釣人像」は平櫛田中の作品。

天心の業績は、本当に賞賛に値するものだと思う。ただ現時点でそこで評価されていないというのが残念。この展覧会がすこしでも役立てば良いと思うのだが。ただ、自分としては、天心について新たな発見もあり、有意義な展覧会でだった。暑い中行った甲斐がありました。またこの展覧会の図録「岡倉天心日本文化と世界戦略」が発売されています。また神奈川新聞社から「岡倉天心物語」が出版されています。

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