« 2005年5月 | トップページ | 2005年7月 »

2005年6月

高松塚古墳の石室解体へ!

奈良県明日香村にある高松塚古墳の、石室内にある極彩色壁画(国宝)の劣化がひどく、文化庁は石室を解体して取り出し、墳丘外で修復する方針を決定したとのこと。

1972年に壁画が発見されてから、文化庁は、カビ発生や壁画の劣化を把握しながらも、文化財の現地保存主義が基本にあるため、壁画を取り出して古墳の外で修復をするというような処理をしてこなかった。せいぜい非公開にして、少しでも劣化しないようにするぐらいしかしてこなかったのだろう。ただそんな事では、もう劣化を防げないという、事の重大さにようやく気づいて、重い腰をあげたのかもしれない。いかにもお役所だねえ。自分がその部署にいる時だけでも、劣化が進まなければいい、ぐらいの考えしかないんだろう、きっと。

今後は修復を行い、一般公開される可能性もあるとのこと。解体作業は、早ければ2006年末にも始まる見込みだという。でも2006年末って来年末、そんな悠長な事言ってていいのか。って俺があせってもしょうがないけど。修復ってどれくらいかかるのだろうか。石室の解体から入れると10年ぐらいかかるのか。いずれにせよ、死ぬまでにはこの眼で見てみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

岡倉天心展

岡倉天心展 日本文化と世界戦略
2005年2月5日(土)~6月26日(日)
ワタリウム美術館

Okakuratennsinnワタリウム美術館で,「岡倉天心展日本文化と世界戦略」を見てきた。この展覧会2月5日からやっていたのにも関わらず、やっぱり最終日になってしまった。ワタリウム美術館に行くのも初めて。

岡倉天心は、幕末の横浜に生まれる。現在の東京大学在学中に雇われ外国人教師のフェノローサとの出会いが、彼の人生を大きく変えていく。フェノローサとであったことで、当時の日本美術の悲惨な現状を目の当たりにし、そして日本美術の救済・復興へと歩んでいくことになる。美術雑誌「国華」の創刊や、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の設立、そして初代校長への就任。東アジアで初めて美術教育を行ったのも天心である。また、有名な東京美術学校の制服・制帽も展示されていた。これは奈良時代の官僚の制服をモチーフにしたもので、天心は、この格好で馬に乗って美術学校に通ったという。この後黒田清輝らの西洋画派の圧迫によって、東京美術学校を退任、日本美術院を設立し、そして五浦にたどり着く。会場には、新六角堂として、六角堂が再現されている。そこには五浦の海岸の映像が映し出されていて、いい空間。妙に落ち着く、いつか五浦も行ってみたい。

また、著書も紹介されている。なんといっても有名な「茶の本」や、Asia is Oneで有名な「東洋の理想」等々。また、数回に渡って行われた、中国旅行やインド旅行、ボストン美術館時代の事も詳しく紹介されている。それにして天心の元から、多くの才能が出ている。横山大観、菱田春草、下村観山等々。あのフランク・ロイド・ライトも天心の影響を受けている。また「五浦釣人像」は平櫛田中の作品。

天心の業績は、本当に賞賛に値するものだと思う。ただ現時点でそこで評価されていないというのが残念。この展覧会がすこしでも役立てば良いと思うのだが。ただ、自分としては、天心について新たな発見もあり、有意義な展覧会でだった。暑い中行った甲斐がありました。またこの展覧会の図録「岡倉天心日本文化と世界戦略」が発売されています。また神奈川新聞社から「岡倉天心物語」が出版されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

広がりのある風景画

広がりのある風景画ー大観・魁夷・土牛ー
2005年5月14日(土)~6月26日(日)
山種美術館

Yamatanehirogaru山種美術館にて、「広がりのある風景画ー大観・魁夷・土牛ー」展を見てきました。毎度の事ながら最終日の鑑賞。今回の展覧会のタイトルが「広がりのある風景画」、行くまではいま一つピンとこなかったんですが。

入って一番最初に展示そてある、正井和行「流水」これ作品としては、いたってシンプルですが、はるか彼方から、川が大地の中をゆったりと流れて行く様子がよくでてる。橋本雅邦「山高水長」水の流れ落ちる様子が、悠久としてよく出てます。岩橋英遠「暎」この夕日の描き方良いです。まさに今山間から太陽が沈んでいく、その夕日を惜しむかのように田んぼを飛び交う鳥。実に良い感じだ。加山又造「満月光」時おり噴気を上げる夜の浅間山、その雄大さと手前に描かれた草木の繊細さが良いコントラストになって、素晴らしい作品になってます。加藤栄三「流離の灯」今回の展覧会の中で最も印象深い作品。花火が、頭上にてパッと花開きそして次の瞬間には消えていくという、楽しくもあり、はかなくもある、そんな様子がよく出てます。水面の青も印象的。また、作者の言葉を借りれば、「花火は美しすぎるがゆえに画家泣かせ」だそうです。

他にも良い作品ありました。東山魁夷「緑潤う」、山本丘人「青の眺望」等々。見終わって、「広がりのある風景画」というタイトルの意味合いが、わかったようなきがする。暑い中行った甲斐がありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三遊亭歌之介のCDを買った

三遊亭歌之介の落語CDを買った、しかも2枚もまとめて。

買ったのは、「B型人間」「爆笑龍馬伝」の2枚。

Utanosukebgata
「B型人間」

Utanosukeryouma
「爆笑龍馬伝」

色んな人から、歌之介面白いと言われていて、また発売元がキングレコードですから。キングレコードは落語CD昔から取り組んでます。私が初めて買ったのは、柳家小三治師匠の物で、当時カセットで買いました。

2枚とも笑えます。この喋り方癖になりそう、普段うっかりするとこういう喋り方になってしまうんじゃないかと思うぐらい笑える。ただ2枚続けて聞くとネタが多少かぶりますので、1枚づつ買った方がいいかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

巨匠たちのパレット&絵画展

巨匠たちのパレット&絵画展
~梅原、安井からピカソ、ダリまで~
2005年4月23日(土)~6月19日(日)
川越市立美術館

Kawagoebizyutukannこの前の日曜日に、川越市立美術館に「巨匠たちのパレット&絵画展」を見てきました。例によって例の如く最終日の鑑賞です。今までも何回か川越市立美術館行きたい展覧会あったんですけど、場所がらなかなか行けず、今回初めて行って来ました。今回の展覧会は、タイトルにもあるように、画家の作品とパレットが展示されています。

会場に入ってまず注目は、中川一政「薔薇」です。この人の「薔薇」は、以前京都に行ったときに、大山崎山荘美術館で見て、それ以来大ファンです。また、林武「三味線」。三味線を弾くお師匠さんの表情が、苦みばしってて良い感じ。荻須高徳「メニルモンタン界隈」、実はちょっと前に目黒区立美術館でコレクション展を見た時に、荻須高徳「パリのカフェ」を見て、かってに佐伯祐三の作品だと思い込み、ひとしきり感心した後に、よくよく見ると荻須高徳の作品で、心の中で恥ずかしい思いをした事があったんです。今回絵に添えられている文章を読むと、荻須高徳は、東京藝術大学卒業後フランスに渡り、佐伯祐三から影響を受けたと書かれている。なるほど、そうなんだとと言うことで、疑問は解決です。
相原求一郎「雪の朝」も良いです。それと、ここ川越市立美術館には、特別に相原求一郎記念室も設けられていて、相原求一郎の作品が見れるようになっている。鴨居玲「サイコロ」「自画像」ともに絵が面白いです。この自画像の描き方凄いと思う。そして、ピカソ「画家とパレット」。今回のこの展覧会、ほとんどチラシにあったこの絵見たさに来たようなものです。良いです。この隣に展示されていた、ダリ「花のカリカチュア」これも良いです。こういう風に遊びをいれながら、それでいてしっかり描けてる。素晴らしい。そして、今回の最大のサプライズは、絹谷幸二「愛うつろい」。おー、絹谷大先生こんな所でお会いできるとは、もう最高です、何も言う事はございません。

正直言いまして、さほどは期待してなかったんですけど、なんのなんの良い展覧会でした。図録も800円もリーズナブルで、しかもコンパクト。ただ、川越市立美術館宣伝とかに関してはやる気無さ過ぎです。独自のホームページもないし、場所もバス降りてからよくわからないし。建物も綺麗で立派だし、展覧会自体も良いと思うのに、PRは全く出来ていない。なんとももったいない話だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水中写真2人展

中村征夫・高砂淳二
E-300による水中写真2人展
2005年6月16日(木)~6月22日(水)
オリンパスギャラリー

神田小川町にある、オリンパスギャラリーにて「中村征夫・高砂淳二E-300による水中写真2人展」を見てきた。
著名な水中写真家2人による共演、高砂淳二さんは、ちょっと前までエプサイトで個展をしてまして、それも楽しく見させていただきました。

2005_06180078

撮影の舞台となったのは、三宅島とフィジー。前半に三宅島、後半にフィジーとなっていました。
まず三宅島から、
印象的だったのが、「ハナミノカサゴ」「ワニゴチ」あと「ウツボ」。「ウツボ」はなんか気持ち悪いというか恐いというか、でもこれは人間からみた一方的な印象ですから、ウツボにとってはいい迷惑かもしれない。「イバラカンザシ」は花が咲いたようできれい。「ホウボウ」はこの魚というより、この写真が凄い。羽を広げて海の中をまるで飛んでいるかのような疾走感。凄い迫力。

ついでフィジーの海から、
「オニカサゴ」恐い顔してます。「体が透明なエビ」こんなエビいるんですねえ、でも体が透明というのも不思議な感じがします。あとここでも「ウツボ」。やっぱり気持ち悪い。そうは言っても、さっきの体が透明なエビも、ウツボも人間からみた感想であって、海中で生きていくうえで、あのようになっていったわけで、自然の摂理だと思います。
「クマノミ」。これ映画「ファインディング・ニモ」の影響で、日本への輸入が急増して、当地での乱獲ぶりが以前テレビで放送されてました。たしかの色がきれいで可愛いから欲しくなる気持ちもわかりますけど。

こういう展覧会は大好き。海中という神秘的で、自分には全く縁の無い所が、こういったきれいな写真で見れる。こういう自然はいつまでも残っていって欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

加山又造全版画展

加山又造全版画展
2005年6月15日(水)~6月27日(月)
日本橋高島屋8階ホール

Kayamamatazou日本橋高島屋にて、「加山又造全版画展」を見てきました。日本画家として確固たる地位を確立した加山又造画伯の、もう一つの顔とも言うべき「版画家 加山又造」。今回の展覧会では、その部分にスポットをあて、生涯に制作された全版画作品155点が展示されている。

今回に展覧会、展示作品点数が155点というのも驚きだが、さらなる驚きは、加山又造が色んなタイプの版画の技法をマスターしているということ。エッヂング、アクアチントで制作された「黒いオオカミ」や、エッヂング、アクアチント、メゾチントで制作された「蜘蛛と蝶」、メゾチント、ドライポイントで制作された「三つの苺」、メゾチント、ビュランで制作された「メタモルフォーシス」等々、素晴らしい。他にも「翡翠1990」や「KAKI」も色使いが素晴らしい。また「花」は、桜とその脇で燃え盛る炎、そしてバックの暗闇がの調和が絶妙です。この炎の描き方は、速水御舟「炎舞」のようで美しい。またリトグラフは、木村希八の工房で制作されている。「赫」は色彩鮮やかな作品。特にバックの赤が素晴らしい。「蝶と鍬方がた」も良いです。また、リトグラフで多くの、裸婦画が制作されている。この裸婦画が実にエロチシズムでいいです。顔の表情、その他いろんな部分でいいです。

そして圧巻が最後の木版画。どれもスケールが大きい。「雪」は、30版50刷、絵の深みというか奥行きのようなものが感じられる作品。着物の色が鮮やかな「日本人形」は22版40刷。他にも「涼三題 風」「涼三題 青」「涼三題 流」や、「白牡丹」等々素晴らしい。それこそ挙げていったらきりがないくらい。そして最後に「夜桜」。木版画でここまで表現出来るのが驚きです。ちなみにこの作品だけで72版85刷。もうここまでくると、木版画というより立派な1点ものです。奇跡の産物とでもいいましょうか、再現不可能のような気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小林古径展(1回目)

近代日本画の巨匠 小林古径展
2005年6月7日(火)~7月18日(月)
東京国立近代美術館

Kokei竹橋の、東京国立近代美術館で開催中の、「小林古径展」に行ってきた。自分の鑑賞パターンとしては、異例の早い時期での鑑賞。ただそれにはわけがあって、いづつさん、はろるどさん、おけはざまさんらのブログから、今回の展覧会前期・後期でかなりの作品の入れ替えがあるとういうこと、そして前期は6月26日(日)までということで、早速行って来ました。

今回の展覧会、大きく分けて3つに分けられています、

第一章 明治ー歴史画からの出発ー
「村上義光」16歳で上京し、梶田半古の弟子となり、その年に発表したいわゆるデビュー作。「妙音」は配色のバランスがとても良い作品。凄く雰囲気のある作品だと思う。「加賀鳶」この作品は、下図も一緒に展示されている。加賀鳶とは、加賀前田家の江戸における私設消防団。火事と喧嘩は江戸の華なんて言われたぐらい、当時の江戸は火事が多かった。そんな火事に立ち向かう、男達の勇ましさと、火の手の凄さと、庶民の様子とよく描かれてます。臨場感たるや素晴らしい。この作品の制作を通じて、古径は岡倉天心からも指導を受けています。天心の言葉は、「一生の信条となった」と後に語っています。このじき天心の影響力の凄さを感じます。また、模写や写生を行った際の、スケッチブックも展示されている。どれも素晴らしいです。やっぱりこういう基礎的な描写力が大事です、

第二章 大正ーロマン主義の華やぎー
時は大正時代。短い間でしたが、俗に「大正ロマン」と言われ、大衆文化が花開いた時代。この時代の作品としては、ポスター、チラシにも使われている「極楽井」。下図と共に展示されています。これ良いです。なんか清楚でりんとした空気がこちらまで伝わってきます。さすがにこの作品は、通期展示です、当たり前か。見に来てこれが無かったら、それこそ詐欺でしょう。他にも、「柳桜」、「初夏」等も良いです。特に「初夏」のこの薄緑とでも言うんでしょうか、この色は日本画独特で好きです。あと何気に燕が3羽舞っている姿も、良いです。
またこの時期に、日本美術院の記念事業の一つとして、前田青頓と一緒にヨーロッパ視察に出かけています。この経験が、一つの転機になったとされています。

第三章 昭和ー円熟の古径芸術ー
ここでは、生命、自然、人間の3つのテーマに分けられて、展示されている。
Ⅰ.生命への讃歌
 「犬と柘榴」「子犬」この2作品、もう最高です。とにかく可愛い、しばし見惚れてしまった。
Ⅱ.花と実と自然を見つめて
 「柿図」「てっせん」「椿」そして絶筆となった「牡丹」等々。こういった作品は、忠実な写実です。見ていて感心するばかりです。絶筆となった「牡丹」凄く良いんですけど、葉が黒なんです。最後を意識してなんでしょうか。
Ⅲ.人の姿 -祈り/暮らしー
 「琴」「弥勒」「人形」等々。「琴」の女の子の表情がいいです。常に姿勢よくというのは、常に意識していくべき、大事なことだと思います。「人形」はこれだけ空気が違うような感じがして、ちょっと異質です。そこが印象的です。

古径の作品をこれだけまたまって見る機会は初めてなので、良い展覧会だったと思います。思いますが、前期・後期でこんなに多くの作品の入れ替えは、いかがなものかと思う。前期・後期以外にも、中途半端な展示期間だったり、京都会場のみ展示だったり、もう少し考えた方がいいのでは。また入場料も、これだけ入れ替えがあるのなら、1回目のチケット見せれば、2回目は半額とかそういう配慮が欲しいきがする。人気のある展覧会は、何もしなくても人が入るからサービスしないというのは、あまりにもお役所的すぎると思う。もう独立行政法人となっているわけだから。

いろいろ書いたけど、後期も行きます。しかも、7月3日までに行きます。そうしないと「木莵」が見れない。本当にこういうの、勘弁して欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「小さん」復活!

落語界を代表する大名跡「柳家小さん」が来年秋に復活するらしい。

で誰が継ぐのかというと、五代目・柳家小さん師匠の長男、柳家三語楼さんだそうです。まずは無難なところでいいんじゃないんでしょうか。落語協会としては、小三治師匠を推す声も多かったようですけど、本人がこれを固辞。そうでしょうねえ、師匠はやらないと思います。

五代目・小さんは、桂米朝師匠とともに人間国宝、またあのまるい顔でお茶の間でも人気があったし、その名前をつぐとなると大変なプレッシャーですから、そういう意味では息子の三語楼さんが継ぐのが無難かもしれない。

破門になってなかったら、立川談志家元が良いと思うんですけど。いずれにせよ、今年正蔵が復活して、来年小さんが復活ということで、世間で言われてる落語ブームももう少し続くかもしれない。でも小さんを継ぐのが、花禄じゃなくて本当によかったよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

柳家小三治「ボクは歌の好きな少年だった」

「ボクは歌の好きな少年だった」ハイそうです、って別に自分のこと言ってるんじゃないんです。

31me7yo9mpl_sl500_aa300_

これこの程発売された、柳家小三治師匠の、まくらCD第4弾。その名も、「柳家小三治 歌まくらーボクは歌の好きな少年だった」。歌まくらですから、師匠が好きだった歌が入ってて、その歌の思い出なんかをまくらとして話しているんだと思いながら買ったんです。

で聞いてみると、どうもおかしい。何か老人がぼそぼ歌ってるんです。そこで、もう一度CDをよく見ると、柳家小三治(はなし・歌)、六花亭ホール・コンサート・ライブ。ということは、これ師匠のライブ盤ですか。聞いてみると、歌はすべて師匠が歌ってます。なんという大胆な。

聞いていくと、実にこれが良いんです。歌が上手いとか下手とか、そんな次元の低い事は問題ではないんです。本当に好きな歌を、ちょっと照れながら、でも実に楽しそうに歌い語る、そんな師匠の空気がCDから伝わってきて、聞いてるこっちも楽しくなる。そんな感じです。

あのお年で,こういったCDを出そうとする師匠と、本当に発売してしまうソニー・ミュージックと、このライブに行った人達と、そしてなんと言ってもこのCDを買ったわたくしに、ハクシュ!ハクシュ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北斎と広重展

幻の肉筆画発見 北斎と広重展
2005年6月7日(火)~6月19日(日)
日本橋三越本店新館7階ギャラリー

Hokusaihirosige日本橋三越本店にて、「北斎と広重展」を見てきました。さすがにビッグ・ネーム2人の共演だけに、大変な混雑。今回の主な展示作品は、葛飾北斎が「富嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」等々。また歌川広重が「東海道五十三次」「浪花名所図会」「義経一代記」等々と、全部で約240点もの作品が展示されている。さらに、いつもの展覧会とレイアウトが違い、くねくねしていて、渋滞に拍車がかかっていた。

そんな中今回の目玉と言えば何と言っても約20点の肉筆画。さすがにこれは見たことないです。葛飾北斎「雁と歌仙」「鮑と細魚」「滝見巡礼」等々。特に「滝見巡礼」は凄いスケールです。歌川広重「吉野之桜」「十二ヶ月風俗図短冊」「月下の住吉」等々。どれも良い作品です。

最後に、北斎や広重らの浮世絵から影響を受けた、ゴッホの作品とそれらの元になった広重の作品が並べて展示されている。ゴッホ「雨中の橋」と、その元になった広重「大はしあたけの夕立」、ゴッホ「花咲く梅の花」と、その元になった広重「亀戸梅屋敷」。さらにゴッホ「タンキー親爺の肖像」のバックにも、浮世絵が描かれている。この前見た、ジェームズ・アンソールもそうだったが、西洋の画家で、浮世絵に影響を受けた人は多い。何か不思議な感じもするけど。

良い展覧会でした。それにしても最近の三越の展覧会は凄いものがあります。図録を買うと、次の展覧会の招待状頂けるので、ついつい来てしまい、その都度図録買ってる。これって三越の思うつぼってやつですか。でも、買うだけの価値はあります。それくらい充実してます。今回もまた図録買ったら、次の展覧会の招待状頂きました。何と「ジャン・コクトー展」、凄すぎて言葉がでません。何か今から図録買ってる自分の姿が目に浮かぶんですけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

LED ZEPPELIN 「Ⅱ」

久々に、CDシヨップでCDを買った。最近はアマゾンで買う事が多い。

買ったCDは、「LED ZEPPELIN Ⅱ」。

51mpgqsjgpl_ss500__2

レコードでは、オリジナル盤は全部持っているのだが、CDとなると「Ⅳ」ぐらいしかもってない。「Ⅰ」にしようか「Ⅱ」にしようか、迷ったけど「Ⅱ」にしました。あと、紙ジャケのやつと、普通のやつと2種類売ってたけど、普通のやつを購入。紙ジャケって、見苦しい感じがして好きじゃない。おまけにCDラックに微妙に入らないし。

しかしツェッペリンは凄い。デビューして30年以上たってるのに、全く古臭さは感じられない。本当にアナーキーのバンドだよ。世界で一番クレイジーなバンドかもしれない。 「ハートブレイカー」から「リビング・ラビング・メイド」へと流れる展開は好きです。あと「モビー・ディック」この曲聞くと、ラジオ日本でやってた「伊藤政則のロック・トゥデイ」を思い出す。土曜日深夜3時からという深い時間帯だったけど面白かった。

これを気に、ツェッペリンのCD揃えようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

W杯 世界一番乗りで出場決定!

バンコクで行われた、北朝鮮×日本戦に0-2で勝利して、3大会連続3回目のW杯出場が決まりました。

個人的には、2位以内は堅いと思っていたので、普通に見てました。思い入れがないわけじゃないんだけど、昔ほどは熱くなることもなく、普通に見てました。ジョホールバルの時は、本当に嬉しかったよなあ、何せ12年かかっての快挙だったから。

試合自体は、スコールもなく、北朝鮮チームも挑んでくる雰囲気もなく。北朝鮮もっとガツガツ削ってくるかと思った、それこそ90年代半ばぐらいまでの日韓戦のように、常に小競り合いみたいな試合。もう後がないわけだから、そのぐらいで気迫で来るかとおもったけど。でもこなかった、あれじゃ日本には勝てないよ。まあ相手の事は別にいいけど。

それにしても、田中誠です。大黒の2点目もほとんどマコの点だし。最後の小競り合いもきっかけはマコだし。福西ともども結構武闘派してます。それにしても、ホームのバーレーン戦の時に、田中誠が戻ってくるから3バックに戻すとジーコが言った時に、いつの間にそんな存在になってたんだ、と思ったジュビロサポーターも多いと思う。そこまで信用してるのかジーコみたいな。

ただ試合を見る限り、今のチームでは予選突破は難しいと思う。メンバー入れ替えと、新たな戦力が加わらないと相当厳しい。特に両サイドは絶望的。三都主はいないことがチームの戦力アップだから。
本大会は、まず1勝、そして予選突破が出来れば上出来でしょう。一番最初に出場を決めたのはいいけれど、一番最初に予選敗退を決めるということはないようにしてもらいたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

しそ焼酎「鍛高譚」

最近酒量は、めっきり少なくなりました。

会社の近くの居酒屋で、週に1~2回軽く飲むぐらい。家でもほとんど飲まないし。でもたまには家で飲みます。そういう時はいつもこのお酒「鍛高譚(たんたかたん)」です。

Tanntakatann

これしそ焼酎です。合同酒精株式会社旭川工場で作ってます。しその香りが大好きな私としては、もう大好き。この香りがたまらない。

<タンタカ山>というのは、実際にあるんでしょうか。お酒についているしおりには、白糠沖から望む<タンタカ山>と書かれている。とにかくおいしいお酒です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「写真はものの見方をどのように変えてきたか」第2部「創造」

10周年記念特別特別企画
東京都写真美術館コレクション展
「写真はものの見方をどのように変えてきたか」第2部「創造」
2005年5月28日(土)~7月18日(月)
東京都写真美術館

Syabisouzou恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で 、開館10周年特別企画展「東京都写真美術館コレクション展 写真はものの見方をどのように変えてきたか」第2部「創造」を見てきました。今回は、4部構成の内の第2部「創造」で、7月18日(月)までの開催です。

創造ー絵画との出会いと別離
ここでは、写真が芸術としての地位を獲得するための、さまざまな試みが行われた。絵画主義と言われたピクトリアリズムでは、絵画を模してモデルにポーズをとらせ写真を撮り、背景と合成していくといった方法で、「クリスマスキャロルを歌う」という作品は、デッサンと合成によって制作された写真との両方が展示されている。また「夜明けと日没」も、人物の写真と背景の写真を貼りあわせて、再度撮影されている。また、日本においてもヨーロッパとほぼ同時期に、ピクトリアリズムが入ってきていろいろな作品が作られている。当時の日本では、「芸術写真」と呼ばれていた。しかしながら、こうしてピクトリアリズムによって、芸術としての地位を確立するかに見えた写真も、次第にストレートな写真表現へという動きが強くなり、ピクトリアリズムとの別離をむかえることとなる。

回帰ー写真の眼
ここで一番興味をひいたのは、「電球を通り抜ける弾丸」。これは高速フラッシュを使って撮影されたもので、100万分の1までの撮影が可能。1936年でここまでの技術があったというのは、正直驚きました。またロール・アルバン=ギヨによる「装飾美術の顕微鏡による研究」は、顕微鏡を付けたカメラで撮影され、結晶体や動植物の細胞が撮影されている。こういう技術がこの時代にすでにあったというのは、やはり驚きです。その他にも、リアリズムを追求した写真も展示されている。また、バウハウスに代表される、造形芸術の作品も多く展示されている。今使われている、写真の合成技法の多くは、バウハウス全盛のこの時期に作られている。

それにしても、今使われている技法の多くが、随分前から使われているというのは、正直驚きました。いろいろやってみようと思う、好奇心の強い人はいつの時代にも必ずいて、そういった人の情熱が驚異的なスピードで技術を向上させていくのだと思う。いろいろ知らない事が多くて、勉強になります。残りの2つのシリーズも凄く楽しみ。

ということで、今後の予定は、
第3部「再生」7月23日(土)~9月11日(日)
第4部「混沌」9月17日(土)~11月6日(日)

また、新潮社の「とんぼの本」シリーズとして、東京都写真美術館学芸員藤村里美氏監修による、写真の歴史入門 第2部「創造」モダンエイジの開幕も出版されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本野球発祥の地

神田神保町の交差点を、皇居の方に少し行った左側に、学士会館がありますが、その隣に「日本野球発祥の地」という記念碑が建っています。

神保町は仕事でも、プライベートでもよく行きますが、こんな記念碑が建っているのは知らなかった。ましてやここが「日本野球発祥の地」と言う事も知らなかった。

Yakyuuhassyounoti

へぇーそうなんだ、と感心しきりですが、それにしてもこの記念碑すごいね、センスのかけらも感じられない。
こういうデザインで行こうと決めた人達のセンスの良さに、驚異さえも感じてしまう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

田淵行男の世界

生誕100年記念ナチュラリスト田淵行男の世界
2005年4月23日(土)~6月12日(日)
東京都写真美術館

2005_06070190東京都写真美術館で、「ナチュラリスト 田淵行男の世界展」を見てきました。田淵行男さんは、北アルプスと安曇野を主なフィールドとして、日本のネイチャーフォトや山岳写真、また、自然の中の生き物の生態系の研究者として先駆者的な役割を果たした写真家です。

雄大な山々の様子が数多く展示されている。時代的な関係で、後半はカラーの写真も展示されている、モノクロの写真もカラーの写真もどちらも良い感じです。「山頂黎明 常念小屋から浅間を望む」「平蔵谷」「「常念乗越」「北沢峠にて」「「大キレットに沈む月 蝶が岳」等々挙げていったらきりがない。でも写真を見ていると、実際にそこにいたような感覚になるから不思議です。あと、「春の八ヶ岳山麓 長坂付近」は、汽車が煙を上げながら山に向かって走っていく、この風景が凄く良い。

高山蝶をはじめとする生態系を映した写真や、蝶の細密画も展示されている。この蝶の細密画が素晴らしい。細密画とはこういうものだと、言わんばかりに、それこそ毛の1本1本まで細かく精密に描かれている。

また、愛用の写真機材や登山道具も展示されている。展示されている機材1つ1つが大きい、またランタンやかんじきも展示されていた。こういった重たい荷物を担いで、写真を撮るために山に登るという事は、経験のない私としてはちょっと想像出来ませんが、こういった道具をザックに詰めている時は、もう心うきうきして、楽しくてしょうがないんでしょうねえ、きっと。その気持ちは私にも想像できます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小山田二郎展

異形の幻視力 小山田二郎展
2005年5月28日(土)~7月3日(日)
東京ステーションギャラリー

2005_06070183東京ステーションギャラリーにて、「異形の幻視力 小山田二郎展」を見た。実は、この前の展覧会「佐野繁次郎展」を見に行った時に、あんまりピンとこなくて寂しく帰ろうとした時に、次回告知のチラシを見て思わず絶句。ということで、会期初めに行って来ました。

小山田二郎は、記憶から生まれる幻想や自己の内面にある小宇宙を描き続けた画家で、攻撃的かつ自虐的な造形感覚と表現力は鮮烈かつ衝撃的、とチラシにには書かれています。さらに、彼は、抽象とシュルレアリズムという二つの新しい芸術思潮の影響を受けた前衛的な画家とも書かれています。なるほどそういう説明を読んでから見ると、実に興味深い。どの作品も、絵のモチーフを自分の中で昇華して、自分の思い描く姿へと変貌させて、その姿を表現していったように感じられる。

「野蛮人」や「昔の正者」「はりつけ」「夏の夜」、また女性を鳥に例えて表現して、数多くの作品として描かれた「鳥女」等々。これらの、どの作品も攻撃的であり、またどこか自虐的な表現で描かれており、見る者を圧倒する迫力がある。さらには、「手」そして、チラシで見て衝撃を受けた「ピエタ」は素晴らしいです。この作品の前ではしばし立ち止まってしまった。

また、スケッチが多く展示されている。これらの作品は、絵自体がかなりしっかり描かれている。こういった作品は、彼の歩んできた人生によるところが大きいのだと思う。常に病気と闘いながらの生活、そして家族を残しての失踪。それ以降は画廊に作品を送る事だけが社会との繋がりとなり、その死が新聞で報じられたのも、死後8ヶ月後もことだった。年譜を見ていくと、作品以上に小山田二郎という画家に対して、衝撃を受けた。そんな展覧会だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジェームズ・アンソール展

ジェームズ・アンソール展
2005年4月23日(土)~6月12日(日)
東京都庭園美術館

2005_06030060東京都庭園美術館にて、「ベルギーが生んだ異端の画家 ジェームズ・アンソール展」を見てきた。

ジェームズ・アンソールは、「仮面の画家」と表現されますが、スタートは「リアリズム」です。そこに外光派的な表現方法を取り入れた作品によって、地元では一目置かれた存在になっていきます。「扇を持つ婦人」や「ウィリーフィンチの肖像」「花飾りの帽子をかぶった自画像」等は、顔の表情が実に豊かに描かれている。また、「防波堤」「海景日没」「沼地」といった風景画もいい感じです。特に「海景日没」は、海の様子、日の沈んでいく様子が良く描かれている。

その後、日本や中国といった東洋美術の影響を受けて、彼の作品に変化が見られるようになります。日本から影響を受けたものを「ジャポネズリー」、中国から影響を受けたものを「シノワズリー」とされていますが、アンソールにとっては、作品を見る限り明確な区別は出来ていなかったようです。また今回「北斎漫画」を模写した素描が、展示されているのも興味深い。またこの時代の作品で、「悲しみの人」という作品が凄いです。ちょっと漫画チックなところありますが、この顔の表情が凄い。血の涙や血の汗を流して悲しみを表現している。

そして、アンソールの芸術が、グロテスクな物へと変化していきます。ここでいうグロテスクとは、「常識的で秩序に支えられた日常的なものが、異様で不気味で滑稽な物に変貌していく過程がグロテスクで、単なる猟奇的趣味ではない」と記されている。例えば、仮面をかぶりその人の人格を覆い隠す事で、非日常的な狂乱の世界に入っていけるというものである。そう言った意味では、仮面はグロテスクを表現するのに、重要なモチーフとされている。「大聖堂」「愛の園」「甲殻類を眺める仮面」「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」、チラシにも使われていた「仮面と死神」等は、仮面をかぶる事によって異様な雰囲気をかもしだし、何ともグロテスクな感じ。またこれらの作品は色鮮やかに表現されているため、余計にグロテスクさを際立たせている。また今回は、アンソールが所有していた7つの仮面も展示されている。

また、キリスト教の物語を題材にしたものも描いており、「嵐を静めるキリスト」。この嵐の様子の描き方は凄い、ダイナミックに描かれていて、さらにキリストからオーラが出てる。こういう描き方は大好き。さらに「楽園から追放されるアダムとイブ」。この作品も凄い迫力。ただ、アダムとイブが楽園から追い出されて、そそくさと逃げ出していく様子が滑稽に描かれている。これもアンソール的には、グロテスクな表現なんでしょうか。

いろいろなタイプの絵が展示されていて、面白い展覧会でした。また、ジェームス・アンソールのロゴのrの文字の上に骸骨の絵が描かれていたりと、こういう細かい点も大好き。それにしても、この前のBUNKAMURAといい、この後の世田谷美術館といい、今年はベルギーが多い年です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年5月 | トップページ | 2005年7月 »