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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展
2005年3月8日(火)~5月29日(日)
国立西洋美術館

2005_05040094国立西洋美術館で開催中の、「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展」を見てきました。ちょっと前の新日曜美術館で特集していたので、例によって激しく混んでるのか思いながら行ったんですけど、土曜日の夕方ということもあってか、そんなに混んでもなくゆっくり見れました。

「再発見された神秘の画家」という表現にもあるように、没後人々の記憶から完全に忘れ去られ、20世紀に劇的な形で再発見されるといった経緯も神秘的だし、それがゆえに真作は僅か40点あまりしか存在していない。また、炎の明りを描く事によって映し出される部分と、それがゆえに闇として描かれた部分とが存在する、まさに「光と闇の世界」を描いた画家ということも言える。いずれにしても神秘的というイメージが当てはまるのだと思う。

最初に驚かされたのは、「聖トマス」や「聖ユダ(タダイ)」に見られる表現力。これはただ表情が良いといった外面的な事だけでなく、内面的な力強さまでも表現されているように感じる。最初から圧倒されたしまった。「犬を連れたヴィエル弾き」。モデルは盲目の年老いたヴィエル弾き、別にひけ目を感じるわけでなく、堂々と前を向いて生きていく力強さを感じる作品。作品自体が大きい作品だったこともあって、迫力がある。と同時に老人の足元でうずくまっている犬が可愛いい、寂しいそうな目をしてこっちを見てる。「聖ヨセフの夢」や「聖フランチェスコの法悦」「聖ペテロの否認」などで表現されている、炎の明りを描く事によって発生する光と闇の部分の表現。この表現方法はかなり衝撃的です。こういった発想でここまで完成度の高い表現というのはちょっとないかもしれない。

「ダイヤのエースを持ついかさま師」実はこの作品を初めて見たのは、電車の窓上広告だったんです。でこのタイトルですから、いかさま師のいかさまがばれて、おばさんに指差されてると思ったんです。しかし説明を読むと全く逆。右の若い男がかもで、3人はぐるなんです。そう言われれば、グラス持ってる女性の顔の表情怪しげだし、でもこの指差してるおばさんの顔はとても仲間の顔じゃないと思う。まあ、顔つきでばれる様じゃ相手は騙せないと言ったところでしょうか。あー、恥ずかしい。

ということで、34点しかないにも関わらず、3回りもしてしまいまして、見終わったときにはもうぐったり。それだけ絵に力があるということでしょうか。良い展覧会です、期間がもう少し長ければもう一度見に行きたい。

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