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DOCOMOMO 100選展

文化遺産としてのモダニズム建築DOCONONO 100選展
2005年3月12日(土)~5月8日(日)
松下電工 汐留ミュージアム

汐留にあります松下電工汐留ミュージアムで、「文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO100選展」を見てきた。DOCOMOMOとは、近代建築が無造作に取り壊されていくことへの危機感と、その意味を次世代に伝えたいという共通の思いを持って、世界40カ国を超える国や地域が参加している国際組織で、1988年に設立され本部はオランダにあります。そして、日本建築学会DOCOMOMO対応ワーキンググループが、1920年から1970年までに建てられて建築物から、100点の日本におけるモダニズム建築をリストアップ。それを紹介する展覧会です。

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日本におけるモダニズム建築は大きくわけて、4つの時代に分かれます。

1920-1929 日本モダニズム建築の夜明け
1920年に「市街地建築物法」と「都市計画法」が公布され、さらに1923年には関東大震災。そいった背景もあって都市化というものが加速していった時代。フランク・ロイド・ライト「自由学園明日館」やアントニン・レイモンド「東京女子大学」。またそれ以外でも「小菅刑務所・管理棟(現・東京拘置所)」や「一連の同潤会アパートメントハウス」もこの時代の建物。

1930-1944 都市モダニズムの隆盛と戦争の影
この時代の建物としてよく知ってるのは、今も使われている丸の内にある「東京中央郵便局」、あと築地の「東京市中央卸売市場築地市場(現・東京都築地卸売市場築地市場)」、上から見ると格好良い建物だ。あと「原邸」、これだけだと何の事かわからいけど、この建物現在の原美術館です。

1945-1959 戦後モダニズムの開花
この時代の建物としては、「神奈川県立近代美術館(現・神奈川県立近代美術館 鎌倉館)」、「国際文化会館」「図書印刷 原町工場(現・図書印刷 沼津工場)」、「東京都水道局 長沢浄水場」、「日比谷電電ビル(現・NTTコミュニケーションズ本社ビル)」。この時代は、前川國男氏や丹下健三氏の設計が多い。あと、日比谷電電ビルの設計者が、日本電信電話公社施設局建築部の國方秀男氏、というか社内に建築部という部署があるというのが凄い。

1960-1970 都市の巨大化とモダニズムの成熟
この時代は、高度経済成長の始まりとそしてなんと言っても東京オリンピックでしょう。選ばれた100点の建築物の約半分がこの時代のもの。「国立西洋美術館」「東京文化会館」「京都会館」「神戸ポートタワー」「三愛ドリームセンター」「ソニービル」「パレスサイトビル」「霞ヶ関ビル」「国立劇場」「国立京都国際会館」「千葉県立中央図書館」「千里ニュータウン」。あと意外なところでは、「新宿駅西口広場・駐車場」も選ばれている。あと、何と言っても、「国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)」。これ不思議な形をした建物だよなあ、私は結構好きですけど。因みにこの建物も、丹下健三氏の設計です。この時代は、それぞれが競うようにして多くの建物を作ったそんな時代だったんだろうと思う。

こうして見ると、建築物もその時代性と密接に関係しているというのがよくわかる。こういった建造物は安易に取り壊さずに、なるべく残すように都市計画をしてもらいたい。もったいないし、あとなんと言っても一度壊してしまうと、2度と同じ物は造れないということです。

面白い展覧会だったなあと思って会場を出ると、今東京オペラシティでやってる「谷口吉生のミュージアム」展のチラシが置いてあった。こっちも行ってみようと思う。また、年末には、東京ステーションギャラリーで「生誕100年・前川國男建築展」が行われるそうです。これも要チェックです。

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