新春の日本画
新春の日本画展
2005年1月5日(水)~1月30日(日)
山種美術館
山種美術館で「新春の日本画展」を見てきた。今日が最終日、なんとか間に合った。
今回の展覧会は、富士、松竹梅、鶴といったお正月に相応しい吉祥画と、今年の干支の酉を主題にした作品が展示されている。富士山を描いた作品は、横山大観「霊峰不二」や奥村土牛「富士宮の富士」、小室翠雲「富士」、加藤東一「新雪富士」等々。あと異色なのが小松均「赤富士図」。この赤がなんかおどろおどろしく感じられるぐらいに、凄い赤だこれは。
松竹梅を描いたものとしては、横山大観「松竹梅」、福田平八郎「梅と竹」、あと山本梅逸「桃花源」は梅の里の雰囲気がよく出てます。また、昭和32年の第3回松竹梅展に出品された「松竹梅」は、横山大観、川合玉堂、川端龍子がそれぞれのパートを担当した作品。そのうち、梅は横山大観「暗香浮動」(ちょっともやった山と太陽、梅の感じも良い)、松は川合玉堂「老松」(風になびく様が良い)、梅を川端龍子「物語」(竹取物語をモチーフにした感じです)も展示されている。
鶴を描いたものとしては、松尾敏男「北原に翔ぶ」、雄大に舞う鶴が良いです。あの大きさで見るとかなりの迫力。
鶏を描いたものとしては、奥村土牛「鶏」「軍鶏」、富取風堂「軍鶏」。ここまでよく描かれていると、ちょっと気持ち悪い。目と目が合うとちょっとビックリします。
他にも、牧進「明り障子」は、雀の様子が凄く可愛い。このモデルの雀はピー太といって、実際に飼ってるとのこと。また、川崎春彦「霽るる」は波の迫力がよく描かれていて、全体の青の色もいいです。今日見た中では一番印象に残ってます。あと、真ん中のケースの中にあった、松林桂月「春雪」、小杉放庵「梅花遊禽」良かったです。今にも動き出しそうな雰囲気だった。しかしながらこの2点、うっかり見落としそうになってしまった。これ見落としてたら大損だったと思う。
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