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古筆・名筆

根津美術館「水茎のあとー古筆名葉ー」と、出光美術館「書の名筆<三色紙>とちらし書き」を見た。似た展覧会というイメージと、ぐるっとパスが使えたのが大きな理由。

まずは根津美術館へ。初めて行きました。あんな都心にあんなに落ち着いた場所があったんですねえ、ちょっと感動してます。

「水茎のあとー古筆名葉ー」
2004年11月13日(土)~12月12日(日)
根津美術館

Nezuin

今回展示してある物は、半分以上が平安時代のものです、他は鎌倉時代の物で、一点だけ南北朝時代の物があります。実際に展示物だけ見てる分には、全く何が書かれているのかわかりませんが、ケースの所に現代語訳があるので、それをみつつ展示物を見ていくと、これがなかなか面白い。見ていくうちに感覚的には、字を読むというよりも絵を見ている感覚になってしまった。流れるように美しく書かれた文章は、ただの文章ではなくそれだけで鑑賞に堪えうる立派な絵画のようだった。

一つ疑問なのが、目録に例えば、伝西行筆とか伝紀貫之筆と書かれているのは、断定出来る証拠がないので、あくまでも西行や紀貫之が書いたと伝えられている、という意味なのだろうか。そのへんがよくわからない。

あと、常設展も充実してます。そんな中で、「猿翁」、これ彫物かと思ったら備前焼きでした、凄く良い。ちなみに備前焼きは、英語でBizen Wareと表記されておりました。また、新5000円札の裏に使われた、尾形光琳筆(国宝)「燕子花図屏風」は根津美術館収蔵(現在修復中)です。

根津美術館、庭園も素晴らしい。今度はゆっくり散歩でもしてみたい。

こんな感じや、
Nezuniwa2

こんな感じです。
Nezuniwa

すっかり根津美術館を満喫して、次なる目的地の出光美術館へ。表参道駅から千代田線に乗って日比谷駅まで乗り換えなしで約15分程で到着。帝劇の隣のエレベーターに乗って9階へ。

書の名筆<三色紙>とちらし書き
2004年11月20日(土)~12月19日(日)
出光美術館

Syonomeihitu

出光美術館ここも初めてなんです。展示スペースが広い、ゆったり見れます。ちなみに、三色紙とは、「継色紙」「寸松庵色紙」「升色紙」のことで、かな書作品の中でも、屈指の名筆とされているようです。ここでも、展示物の字は読めません、ただこちらの方は、紙にいろんな模様や柄があったり、いろんな絵が描かれたりしていて、文字だけというより、文字と絵の融合とでもいうんでしょうか、展示物も華やかな感じを受けます。中でも、本阿弥光悦の作品目立ちます。「月に萩・蔦下絵古今集和歌巻」「鶴下絵三十六歌仙和歌集」(重要文化財)の2点素晴らしい。特に後者は、鶴が舞い上がりまた戻ってくる様と、そこに書かれた文章の美しさがあいまって、素晴らしいの一言。また、狩野探幽筆による「十二ヶ月花鳥図帖」も素晴らしいです。

こんな中で、今回一番気に入ったというか、インパクトあったのが、飯島春敬「ゆき」。これ凄いです、はたしてこれが名筆なのかちょっと疑問ですけど、何かそんな概念にとらわれず超えちゃってるような気がします。昭和53年の作品というのも、ちょっとびっくり。

上手い字や綺麗な字、美しい字というのは、素晴らしい絵にも負けないぐらいの力があると思う。今回2つの展覧会を見て、毛筆の美しさを再認識させられた。字が上手いと言う事は、素晴らしいことだ。まあ、パソコンで年賀状書くのも便利だし、早いし、良いとは思うけど、本当に大切な人には、直筆で心のこもった年賀状を今年も書こうと思う。

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