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「明日を夢見て」

「明日を夢見て」。何か映画のタイトルのようですが、今回見に行った展覧会のタイトルです。現在東京都写真美術館にて開催されています。正式には「明日を夢見て アメリカ社会を動かしたソーシャル・ドキュメンタリー」です。

「明日を夢見て」
2004年11月27日(土)~2005年1月16日(日)
東京都写真美術館

Asitaebisu

19世紀末から20世紀前半のアメリカで、「写真で社会が変えられる」と信じて活動した写真家の記録です。今回の展覧会は、5部構成となっています。

第一部が、ニューヨークの移民の悲惨な生活環境を世に知らしめた、ジェイコブス・A・リース。どの写真も重く暗い、法や秩序といった言葉は、ここで生きていく上では、何の足しにもならないといった雰囲気がそれぞれの写真から伝わってくる。

第二部が、長時間労働を強いられた子供たちを救うため、国家児童労働委員会に雇われた、ルイス・W・ハイン。子供といえども貴重な労働力、そしてそのわずかな収入が、家計を助けている事も少なくない。展覧会パネルの言葉が訴えかけている。

第三部が、世界恐慌下のニューディール政策のの一つで、荒れ果てた農地と農民らの生活を救済するためのプロジェクトFSA(農業安定局)に雇用された、ウォーカー・エヴァンズ、ドロシア・ラング、ベン・シャーン。

第四部が、変化の著しいニューヨークの街並みを記録として残す国家プロジェクトから、撮影委託された、ベレニス・アボット。1930年代ニューヨークは、凄まじい勢いで発展していく、そこには貧しさという言葉はないかのように。

第五部が、1936年にシド・グロスマンとソル・リブソンによって始められ、写真教育を通じて社会を見つめることを推し進めた写真家集団「フォト・リーグ」。フォトリーグは創設時わずか100人足らずでスタートしたが、第二次世界大戦が終わる頃には、プロ・アマ合わせて何百人という数に増え、その中からドキュメンタリー写真やフォトジャーナリズムの分野で活躍する者を数多く輩出した。ちなみに東京都写真美術館ニュース[アイズ]の表紙を飾っている「バタフライ・ボーイ」を撮影した、ジェローム・リーブリングもフォト・リーグ出身。

写真というのは、物事をありのままに映すために、それはどんな多くの言葉より説得力がある。便利な反面非常に恐ろしい凶器であるのかもしれない。

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