木象嵌
木象嵌~日本の木画・金子コレクション~
2004年10月3日(日)~11月14日(日)
大田区立郷土博物館
太田区立郷土博物館にて、特別展「木象嵌~日本の木画・金子コレクション~」を観てきた。
大田区立郷土博物館は、都営浅草線「西馬込」駅下車で、そこから徒歩7分。西馬込駅に行くの生まれて初めてですから、無事たどりつけるか不安だったんですけど、以外とすんなり着きました。
「象嵌」とは、「象(かたち)を嵌(は)める」あるいは「象(かたどり)を嵌(は)める」技のことであり、木材や金属や骨・角・石、他にも植物を使った象嵌もあります。
今回の展覧会でメインで展示されているものは、木材を使う「木象嵌」という技法で作られた物です。これは、木目や色の異なる、様々な板を使って一枚の絵を描くというような感じです。
作り方としては、まず板に下絵を入れ、はめ込む絵柄に合った板を選び、はめ込む形に切ります、そして、はめ込む形に切った板と土台となる板を合わせて切り抜きます。そして、土台となる板の切り抜かれた部分に、はめ込むように切り抜いた板をはめ込みます。あとは、色数の分だけ、この作業を繰り返していきます。小田原の職人さんの作る様子が、30分ぐらいのビデオで紹介されてますけど、この作業の細かさに驚きます。観ているぶんには凄く面白い。
この「木象嵌」は古くは、正倉院の宝物に見られる程古くからある技法のようですが、身近なものになったのは、明治時代以降とのことです。ただ、後継者少ないのが悩みらしいです。こういう伝統工芸を、絶やさずに残していく上手い方法ないんですけねえ。こんな素晴らしい技術は、末永く残していって欲しいと思います。
あと、この展覧会は、11月14日(日)までやってます。入場料無料、図録が1000円、展覧会が面白いという、三拍子揃った展示会です。
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